メモ

隙自語

『素晴らしき日々』序章 考察メモ

後で考察するためにTwitterに投稿しておいたんだけど量が多すぎて確認がめんどそうなのでここにまとめておく




2012/7/12 22:44
序章、ビルの上で水上由岐が高島ざくろに初めて遭遇した少し後、「そうかそんな時間なのか」の発言に付随
人形を2つ落とす。高島ざくろ「受理されなかったんですね」の発言。文脈からして受理して欲しかったのは由岐以外の人格と思われる

その直後「こっちだとまだ夕日なのに」と発言
序章世界を仮に17時頃であると仮定すると、携帯電話で見た時間軸を持つ世界(おそらく本編世界)との時間のズレは4時間から7時間の間程度(序章世界の方が遅い)である事がわかる



空の所有権の話

高島ざくろ「空は誰のものでもないですか?」に対して、水上由岐「こんなもん誰かのものであるわけない」発言
そしてざくろの「水上さんがそう言うならそうなのかもしれません」発言によって会話は締められる

これは、高島ざくろが「空の所有権の在り方を水上由岐が決める事が出来るように認識している」ことが分かる
少し飛躍するが、つまり「世界の在り方は水上由岐次第である」と"高島ざくろは認識している"のである



序章の前半で高島ざくろシラノ・ド・ベルジュラックを諳んじているので、少なくともこの高島ざくろは間宮皆守(水上由岐)と会いシラノ・ド・ベルジュラックを貸し出されたあとの高島ざくろである事がわかる

高島ざくろ「また本を貸してくださるなんて光栄です」に対し、水上由岐「え?また?」発言。そしてそれに対し「あ、いいえ…なんでもありません…あはははは…」
この会話から、序章の高島ざくろは水上由岐の記憶が正常ではないという事実に気付いているという事がわかる

高島ざくろ「世界そのものの少女は本来ならばこの世界にいるべきじゃなかった」



高島ざくろ「(世界そのものの少女が)守るべき者、守らなければならないと誓った少女が、この空のどこかに」
「世界そのものの少女は、空の少女の元に還らなければならない」

文脈からして、おそらく「守るべき者=羽咲」「空の少女=守るべき者」となる

そして、間宮皆守(水上由岐)が羽咲を守らなければならないという事を序章の高島ざくろは認知しているという事がわかる
更に、「世界そのものの少女(水上由岐であり間宮皆守)は空の少女(羽咲の元に還らなければならない」から、ここが本編世界とは異なり、異質な世界である事も認識している

そして、「序章世界での1番の目的は間宮皆守が羽咲の元に還る事である」と高島ざくろは認識しているということになる



高島ざくろは屋上から人形を落とすことにより、空の少女を探している
意訳すると、人形を落とす行為は羽咲の待つ本編世界を探す行為である

最初に人形を落としていたのは、この目的ではないと高島ざくろが発言
別の目的があったのか、意図せず人形が落ちたのかの説明は無し



高島ざくろが初めて水上由岐の家に来た時、来て早々に風呂掃除のため服を脱ぐが、この時水上由岐の前で服を脱ぐ行為に高島ざくろは違和感を持っていない
原因は謎だが、考察の余地は残されていると思うので少しだけ後述

まず考えうる可能性の1つとして、「序章世界の水上由岐は間宮皆守の1人格として存在しているのではなく、水上由岐という少女そのものとして存在している」という事である
だが、これだと序章の1番最初のシーン、水上由岐が間宮卓司に会うという事実に違和感を覚えてしまう

序章世界には、水上由岐という人間も、間宮卓司という人間も存在している。とするならば筋は通るが、その説を通すと間宮卓司をわざわざ登場させた意味等の、ストーリー全体に対する違和感が発生してしまうのでは無いだろうかと考える
やはりこの説は要考察

※最後まで読んでから理解したが、序章世界の水上由岐は間宮卓司の別人格としてではなく、1人の人間「水上由岐」として存在しており、同姓なので羞恥心がないというのも納得がいく
だが間宮卓司と水上由岐が同時に人間として存在しているので明らかに、本編世界(ここでは現実世界と表記した方がわかりやすいかもしれない)とは完全に別の論理空間的世界になっていると考えるべきか
ちなみに結局高島ざくろは風呂のシーンなどで羞恥心を見せているし、服を脱ぐシーンで羞恥心がなかったことに大きな意味はなかった模様



7月15日夕方頃
高島ざくろ、C棟という単語に反応、気分を落としたような表情
どこまで知っているかここでは判別出来ないが、少なくともC棟で起きた不祥事の1部を把握していることがわかる



7/16 音無彩奈序章にて初登場

音無彩名「久しぶり」(水上由岐に対して)


2012/7/16 17:58
高島ざくろ、C棟屋上からぬいぐるみを落とす

音無彩名「この世界では無い場所…この魂では無い場所で…あの行為は反映されてる」

音無彩名「この世界では必要が無いとしても…たぶん他の世界では必要な事」

音無彩名「この行為は違う2012年7月16日の17:58に反映される」
「ひとつの魂が…無限の魂の中で見る一つの風景となる」
「屋上からの転落という風景に」

音無彩名「久しぶり」から、水上由岐と音無彩名の遭遇は初めてではなく、久しぶりの邂逅である事がわかる
しかし、由岐は初対面のような反応を示す

音無彩名「(前略)屋上からの転落という風景に」から、高島ざくろがぬいぐるみを落とすという行為は、本編世界の落下死は何らかの形で対応している事がわかる



高島ざくろ「私が知っているその人(一番好きな人)は、もう姿形すら変わってしまったから」

姿形"すら"と強調しているので、人格の変遷を知っている事と、序章世界の水上由岐は間宮皆守から完全に「変化」した水上由岐であるという事がわかる



高島ざくろ「音無彩名ですか…あれはこんな場所までも存在出来るのですね」

序章世界に音無彩名が存在しているのは高島ざくろにとってイレギュラーであり、高島ざくろにとって不利益であるような態度を見せる

※記憶があやふやなので確定ではないが、確か本編世界だと高島ざくろは音無彩名に弄ばれているような感覚を抱いていたので、純粋に気に食わない存在だと認識しているという考えで正しいと思われる


高島ざくろ「でも当然か…今ならわかる…私でも、なんであれがここにも存在する事が出来るかが」

序章世界の高島ざくろは本編世界よりも世界への認知度が向上しており、音無彩名が序章世界に存在する理由も把握出来るという事と、高島ざくろは音無彩名を人とは違った何かだと認識している事がわかる

高島ざくろ「でも、音無さん…今考えると優しい部分もあったのかもしれない」

この発言により、序章世界の高島ざくろは本編世界での死亡するまでの記憶を保持している事がわかる

そして、おそらく高島ざくろは本編世界で死ぬ直前に音無彩名が死を止めようとしていた、と認識しているのではないか



幽霊部屋 終ノ空に乗ろうと誘ったのは水上由岐である
高島ざくろが誘導した訳では無いように見える



幽霊部屋 終ノ空のコンビニには埃が積もっている

コンビニに置いてあるポテトチップスの賞味期限は1999/7/20
因みに、今手元にあるポテトチップスを確認したところ、賞味期限は購入した5ヶ月後に設定されていた
これを参考にすると、終ノ空のコンビニは1999年の2月頃なのかもしれない

終ノ空のコンビニの作品名は『コンビニ終わり』


昭和っぽいアパートの一室の作品名は『リビング終わり』
作品名の書いたプレートはリビングに置いてあった
『リビング終わり』は1999年の7月である


『リビング終わり』のすぐ下に教室
作品名は『終わりの教室』

ここでタイトルの形式が『○○終わり』から「終わりの○○」に変わる

『コンビニ終わり』『リビング終わり』の2つと、『終わりの教室』を比較して、大きな違いがあるような台詞、演出は無し

水上由岐「すべての部屋が、人が生活することによって成立する場所…その生活がそのまま抜け落ちた空間を、こんなへんてこなゴンドラで見ていく…」
「切り離された人の生活…それを俯瞰したかの様に…見つめる視線…」
「そう、私達こそが幽霊役なんだと思う…」

これを事実とするならば、このアトラクションの製作者は「幽霊には人が見えない」という思想の元これを作ったのではないかと考えられる


病院
作品名は『終の棲家』
病室にある点滴を撮影した実写写真2枚を見る

2人は「終の棲む家とは死ぬまで暮らす家という意味である」と認識

『終の棲家』でもタイトルの形式が違う

タイトルの形式3種とそれに対応した作品に大きな相違点は見られなかった

強いて上げるならば、コンビニ以外の3作品は素晴らしき日々に登場する部屋を再現している
『リビング終わり』は間宮羽咲の家、『終わりの教室』は学校、『終の棲む家』は幼少時代の間宮皆守が崖から転落し、その後目が覚めた病室


最後の暗闇が晴れて青空の下に出るが、それも作品である
作品名は『終ノ空

『終の棲家』(病室)のベッドの中から『終ノ空』(青空)に出るという演出は、死ぬまで病室に居て、死んだ後に終ノ空という青空に行くという事を見せたかったアトラクションなのではないかと考察


水上由岐「幽霊の気持ちを味わう…アトラクション…」

おそらく、幽霊部屋 終ノ空は幽霊の気持ちを味わうためのアトラクションであったのだろう

しかし、まず素晴らしき日々という作品に幽霊は出ないのである。このような大袈裟な演出をしているのに、ただ不気味がらせるだけの意味の無いシーンとは思えない、という違和感が残る



水上由岐「なぜ、みんな消えたの?」
高島ざくろ「器無き、液体は…どこにも満たす事が出来ない」
「この地は、器では無い…そうあなたがささやきました…」

水上由岐「器無き…液体…」
「それが私?」
高島ざくろ「…そうとも言えますが…違うとも言えます…」
「そうです…ここは私であり…あなたである世界」

この辺りから序章世界に関する答え合わせが始まる







最後情報量多すぎてだるくてメモるのやめた